テレビのニュースを見ていると、「民事事件」や「刑事事件」という言葉をよく聞きますよね。
なんとなく聞き流してしまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、この2つの事件はどう違うのでしょうか。
今回は、民事事件についてお伝えします。民事事件と刑事事件の違いについてもお伝えしますので、違いの認識が曖昧だという自覚がある方は引き続きご覧下さい。
民事事件とは
民事事件とは、個人間や個人と会社等の争いの事です。主に、訴訟にまで発展してしまうような事例を呼ぶ事が多いです。
では、具体的にどのような事が民事事件と呼ばれるのでしょうか。例えば、離婚の慰謝料の請求は民事事件となります。
相続問題も民事事件として取り扱われます。身の回りで誰しも起きうるような内容なのが民事事件の特徴です。
自己破産の債務整理も民事事件として取り扱われますが、民事事件の特徴として、必ずしも一方が悪いと言い切れないという点があります。
会社が倒産して自己破産をしてしまったり、離婚問題に関しても、必ずしも片方だけが悪いとは言い切れないのではないでしょうか。
このような難しい問題は、当事者間の話し合いだけで解決する事が難しい事も多いです。
民事訴訟を起こして第三者に状況を見てもらって公正に決めてもらえば、双方納得いく形になります。
民事事件は、刑事事件と大きく特性が違うので次の章では刑事事件との違いをご説明します。
民事事件と刑事事件の違い
民事事件と刑事事件にはどのような違いがあるのでしょうか。下記にまとめました。
刑事事件は警察が動くような事件
刑事事件と呼ばれている事件は、警察が積極的に動いて犯人を捕まえるような事件の事をいいます。
刑事事件の場合、訴訟される犯人が犯罪を犯しているかどうかが重要になってきます。
民事は私法、刑事は刑法
適用される法律の種類も違います。民事事件の場合は商法や民法等の私法が適用され、刑事事件の場合は刑法が適用されます。
まとめ
今回は、民事事件についてお伝えしました。民事事件は民間で起きた争い、刑事事件は警察が動くような事件という違いがありました。
いつ誰がいざこざに巻き込まれるかは分かりません。もし何かあった時に頼れるのが弁護士という存在です。
弁護士がどういう仕事なのか、どこからどこまでの範囲で動けるのかを知っておく事は、自分の身を守る事にも繋がります。
難しそうだと耳を塞ぎのではなく、弁護士について積極的に理解を深めていきましょう。